6銘柄が全社増配・維持で着地!通期決算ラッシュ【2026年5月14日】

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6銘柄が全社増配・維持で着地!通期決算ラッシュ【2026年5月14日】

2026年5月14日(水)に発表された保有銘柄・注目銘柄の決算をまとめてチェックしていきます。

今回は3月期通期決算が6銘柄集中し、セクターも建設・情報通信・耐火物・空調機器・建材卸・物流と幅広い構成になりました。6銘柄すべてが増配または配当維持で、減配ゼロという結果です。

特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

記事のポイント
  • 5月14日発表の3月期通期6銘柄を一気にチェック。建設・SI・耐火物・空調・卸売・物流とセクター分散
  • 6銘柄すべて増配または配当維持で減配ゼロ。ライト工業は45円増配、アイティフォーは30円増配の好還元
  • 来期予想はライト工業のみ減収減益、他5銘柄は増収増益計画。新晃工業・山九は株式分割を控えるニュースも
この記事の目次

今週の決算サマリー

スクロールできます
銘柄コード決算期売上YoY営業利益YoY配当評価
ライト工業192626/3期通期+14.6%+34.3%増配(145円)
アイティフォー474326/3期通期+12.4%+9.2%増配(80円)
ヨータイ535726/3期通期+1.0%+3.2%維持(90円)
新晃工業645826/3期通期+4.1%△5.4%維持(50円)
コンドーテック743826/3期通期+6.0%+4.0%増配(52円)
山九906526/3期通期+4.1%△1.6%増配(246円)
※出典:各社決算短信より筆者作成

6銘柄中4銘柄が増配、2銘柄が配当維持と、株主還元面では全体的に安定した内容でした。

一方、新晃工業の純利益△12.8%や山九・新晃工業の営業利益減益など、業績面では明暗が分かれています。

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ライト工業(1926)

ライト工業(1926)の2026年3月期決算。過去最高益と45円増配を示すバナー

ライト工業は、地盤改良工事や法面保護工事を主力とする特殊土木の専業ゼネコンです。

2026年3月期は、売上高+14.6%/営業利益+34.3%と大幅増収増益を達成し、年間配当も145円へ45円の大幅増配となりました。経常利益・純利益ともに過去最高を更新する好決算で、地盤改良や災害復旧需要が業績を牽引しています。

業績ハイライト

項目25/3期通期26/3期通期前年同期比
売上高(百万円)121,457139,216+14.6%
営業利益(百万円)12,81117,201+34.3%
純利益(百万円)9,91912,487+25.9%
※出典:ライト工業 2026年3月期決算短信

売上・利益ともに二桁伸長で、営業利益率も10.5%→12.4%へ改善しました。ROEは14.0%に上昇、自己資本比率も71.5%と財務面も極めて健全です。

一方、来期(2027年3月期)は売上△0.9%・営業利益△2.0%の小幅減収減益予想と、トーンが落ち着く点には注意が必要です。

配当・注目ポイント

  • 配当: 年間100円 → 145円(+45円大幅増配)
  • 配当性向: 50.3%(26/3期実績ベース)
  • 注目: 来期予想は減収減益でも年間配当146円(+1円増配)を計画。配当性向は52.0%へ

過去最高益+大幅増配+来期も小幅増配計画という、高配当株投資家にとって理想的な内容でした。

ちくわの所感

ちくわくん

特殊土木に強いライト工業らしく、地盤改良需要を取り込んで過去最高益を更新しました。来期予想は減収減益ですが、配当は引き続き増配計画ですし、配当性向50%超の還元姿勢は素直に評価したいところです。個人的には、財務基盤の強さも含めて長期保有候補として注目しています。

アイティフォー(4743)

アイティフォー(4743)の2026年3月期決算。30円増配と来期成長計画を示すバナー

アイティフォーは、金融機関向けシステムや債権管理ソリューション、リテール向けITサービスを手がける独立系SIerです。

2026年3月期は、売上高+12.4%/営業利益+9.2%と二桁・一桁の増収増益を確保しつつ、年間配当を50円→80円へ大幅増配しました。

M&Aで3社を新規連結したことで純利益は△5.4%とやや落ちていますが、来期は売上+21.2%・営業利益+24.4%の二桁増収増益計画です。

業績ハイライト

項目25/3期通期26/3期通期前年同期比
売上高(百万円)20,55223,101+12.4%
営業利益(百万円)3,5323,858+9.2%
純利益(百万円)2,9142,757△5.4%
※出典:アイティフォー 2026年3月期決算短信

期中にアイセル・ファーストステップ・ブレーン・アシストの3社を新規連結し、事業領域を拡大しました。

純利益が前期比△5.4%とマイナスになった主因は、当期に計上した減損損失49百万円と、のれん償却額が前期7百万円から当期19百万円へ増加したことによる影響です(決算短信)。営業利益率は16.7%と依然として高水準を維持しています。

配当・注目ポイント

  • 配当: 年間50円 → 80円(+30円大幅増配)
  • 配当性向: 76.7%(26/3期実績、信託保有株向け配当含む)
  • 注目: 来期は配当80円維持(中間40円+期末40円)。配当性向は63.3%へ低下し、安定的な還元方針

配当が一気に1.6倍へ引き上げられた点は印象的でした。M&Aによる成長投資と還元強化を同時に進めている姿勢が見えます。

ちくわの所感

ちくわくん

M&A費用で純利益は一時的に落ちましたが、本業の営業利益はしっかり伸びていて、来期は二桁増益計画ですから先行投資が利益に変わる局面に入りそうです。配当も50→80円と大盤振る舞いで、株主還元への意欲を感じます。連結拡大の効果が来期決算でどこまで出るか、注視したい銘柄です。

ヨータイ(5357)

ヨータイ(5357)の2026年3月期決算。配当90円維持と自己資本比率81.5%を示すバナー

ヨータイは、製鉄・セメント・ガラス向けの不定形耐火物や定形耐火物を手がける耐火物専業メーカーです。

2026年3月期は、売上高+1.0%/営業利益+3.2%と小幅な増収増益で着地し、年間配当は90円据え置きとなりました。

純利益は△5.8%と減益ですが、自己資本比率81.5%という非常に厚い財務基盤を活かした堅実な経営が続いています。

業績ハイライト

項目25/3期通期26/3期通期前年同期比
売上高(百万円)29,30529,585+1.0%
営業利益(百万円)3,4843,595+3.2%
純利益(百万円)2,6232,469△5.8%
※出典:ヨータイ 2026年3月期決算短信

売上・営業利益・経常利益は前期から微増で着地しましたが、純利益は減益となりました。営業利益率は12.2%とほぼ前期並みで、安定した本業を維持しています。自己資本比率81.5%は同業他社と比較しても突出して高い水準です。

配当・注目ポイント

  • 配当: 年間90円 → 90円(維持)
  • 配当性向: 67.0%(26/3期実績)
  • 注目: 来期も配当90円維持を予想。来期は売上+1.4%・営業利益+5.7%・純利益+5.3%とすべての項目で増益計画

配当維持+来期は全項目増益計画と、地味ながら底堅い内容でした。

ちくわの所感

ちくわくん

鉄鋼業界全体が踊り場の中で、売上・営業利益ともに小幅プラスを確保できた点は耐火物専業ならではの安定性かなと思います。自己資本比率80%超は素直にすごいですし、配当性向67%の還元姿勢も悪くありません。派手さはないですが、ポートフォリオの安定枠としては悪くない印象です。

新晃工業(6458)

新晃工業(6458)の2026年3月期決算。増収減益と来期回復計画を示すバナー

新晃工業は、業務用空調機器・セントラル空調を主力とする産業用空調メーカーです。

2026年3月期は、売上高+4.1%は確保したものの、営業利益△5.4%・純利益△12.8%と減益になりました。年間配当は分割考慮後ベースで50円据え置きです。

データセンター向けなど産業空調は堅調な一方、セントラル空調市場全体の機器出荷減少が利益を押し下げました。

業績ハイライト

項目25/3期通期26/3期通期前年同期比
売上高(百万円)57,00559,339+4.1%
営業利益(百万円)9,9869,444△5.4%
純利益(百万円)7,8296,826△12.8%
※出典:新晃工業 2026年3月期決算短信、決算補足説明資料

日本セグメントは、セントラル空調機器の出荷減少と価格改定効果のせめぎ合いで営業利益が減少しました。

アジアセグメントは中国不動産市場停滞の影響が続き、営業赤字が継続しています(赤字幅は前期比で1.6億円縮小)。ROEは11.0%(前期比△1.8ポイント)に低下しました。

配当・注目ポイント

  • 配当: 25/3期86円(中間54+期末32、分割前後混在)→ 50円(中間20+期末30、分割後ベース)で実質維持
  • 配当性向: 50.2%(26/3期実績)
  • 注目: 来期は配当50円維持。売上+6.2%・営業利益+5.9%・純利益+5.5%と全項目で増益回復を計画

※2024年12月1日付で1株を3株とする株式分割を実施済みのため、配当金額の前期比較には注意が必要です。

ちくわの所感

ちくわくん

増収でも営業利益が落ちたのは、セントラル空調市場の機器出荷減少と中国子会社の赤字継続が響いた格好ですね。中計「move.2027」で資本コスト経営を掲げているので、来期の業績回復計画がどこまで実行されるかが注目ポイントです。配当性向50%超の還元姿勢は維持されているため、業績回復を待ちたい銘柄という印象です。

コンドーテック(7438)

コンドーテック(7438)の2026年3月期決算。連続増配と来期増配予想を示すバナー

コンドーテックは、建築金物・物流資材・防災・農業資材を手がける建材専門商社です。

2026年3月期は、売上高+6.0%/営業利益+4.0%/純利益+0.9%とすべての項目で増収増益を達成し、年間配当は46円→52円へ6円の増配となりました。来期も売上+8.4%・営業利益+6.6%の増収増益計画+配当58円(+6円)予想と、安定成長と還元強化が続いています。

業績ハイライト

項目25/3期通期26/3期通期前年同期比
売上高(百万円)79,17583,949+6.0%
営業利益(百万円)4,4654,644+4.0%
純利益(百万円)3,2723,302+0.9%
※出典:コンドーテック 2026年3月期決算短信

派手さはないものの、すべての利益項目で前期を上回り、EPSも128.95円へ伸長しました。自己資本比率55.7%は安定的な水準を維持し、商社業態としてバランスの取れた成長を継続しています。

配当・注目ポイント

  • 配当: 年間46円 → 52円(+6円増配、中間26+期末26)
  • 配当性向: 40.3%(26/3期実績)
  • 注目: 来期は配当58円(+6円増配)を予想。配当性向は43.7%とやや上昇予想

着実な増収増益と連続増配が続く銘柄で、来期も同じ路線が見える点が好材料です。

ちくわの所感

ちくわくん

全項目で増収増益・連続増配というオーソドックスな高配当株の値動きですね。配当性向40%台と無理のない水準で、来期も増収増益&増配計画が引かれている点は安心材料です。建材卸という業態の地味さはあるものの、ポートフォリオの安定収益源として個人的には好印象でした。

山九(9065)

山九(9065)の2026年3月期決算。連続増配と1対5株式分割を示すバナー

山九は、製鉄・化学・自動車などの大口顧客向けに物流・プラントエンジニアリング・港湾運送を提供する総合物流大手です。

2026年3月期は、売上高+4.1%は確保したものの、営業利益△1.6%・経常利益△2.9%と本業ベースで小幅減益、純利益は+2.5%で着地しました。

年間配当は232円→246円へ14円増配し、2026年10月1日付で1株を5株とする株式分割を実施予定という株主還元強化策が発表されています。

業績ハイライト

項目25/3期通期26/3期通期前年同期比
売上高(百万円)606,791631,573+4.1%
営業利益(百万円)43,94543,240△1.6%
純利益(百万円)30,74731,505+2.5%
※出典:山九 2026年3月期決算短信

売上は6,000億円台に乗せましたが、営業・経常は前期がピークだった反動で小幅減益となりました。一方で純利益は税負担減等で微増、ROEは10.6%と高水準を維持しています。

来期予想は売上+1.1%・営業利益+8.7%・純利益+4.7%と再び増収増益計画です。

配当・注目ポイント

  • 配当: 年間232円 → 246円(中間118+期末128、+14円増配)
  • 配当性向: 40.1%(26/3期実績)
  • 注目: 2026年10月1日に1:5株式分割実施予定。来期配当は分割考慮なし264円(+18円増配計画)。配当性向は引き続き40.1%

連続増配+株式分割で投資単位を引き下げという、株主にとっての分かりやすいプラス材料が並びました。

ちくわの所感

ちくわくん

営業利益は減益でしたが、トップラインの伸長と純利益の微増、そして連続増配&株式分割で総合的にはポジティブな決算だったかなと思います。配当性向40%前後の無理のない水準を維持しつつ、分割でアクセシビリティを高めてくる姿勢は好印象です。物流業界全体の景況とあわせて、来期の進捗を注視したい銘柄です。

今回の決算の総括

今回の6銘柄は、全社が増収もしくは大幅増収を確保し、減配ゼロという株主還元面では安定した内容になりました。営業利益ベースでは増益4社・減益2社と明暗が分かれましたが、来期予想で6社中5社が増収増益計画を出している点はポジティブです。

セクター分散も建設・SI・耐火物・空調・建材卸・物流と幅広く、いずれも国内需要に支えられたディフェンシブな業態が中心でした。ライト工業の過去最高益、アイティフォーの大幅増配、山九の株式分割など、トピックも豊富な1日だったと言えます。

  • 好調だった銘柄: ライト工業(1926)— 二桁増収増益+45円増配で過去最高益更新
  • 気になった銘柄: 新晃工業(6458)— 増収減益、中国子会社の赤字継続、来期回復計画の実行力が試される

今回取り上げた6銘柄を含め、気になる銘柄は当サイトのスクリーナーで配当継続力を8指標から数値化して比較できます。深掘りする順番を決める用途で使ってみてください。

ちくわくん

個人的には、ライト工業の財務基盤の強さと、コンドーテックの連続増配の安定感がポートフォリオに組み込みやすい印象でした。減益銘柄も来期は回復計画なので、しばらくは進捗ウォッチですね。投資判断はあくまで自己責任で、各社のIR資料も合わせてご確認ください。

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