【児玉一希流】9割が陥る「高配当株」を選ぶ際の5つの失敗を解説

【児玉一希流】9割が陥る「高配当株」を選ぶ際の5つの失敗を解説

銘柄選びの際は、どういった基準で選んでいますか?

それぞれの投資家が独自の判断基準を持っているかと思いますが、間違った選び方をすると大損してしまう可能性があります。

書籍『高配当10倍株投資 「高利回り×高成長」で資産を4倍速で増やす!』では、初心者が陥りがちな5つの失敗として押さえておくべきポイントが紹介されおり、参考になります。

そこで今回は、それら5つの失敗について学んでいき、銘柄選びの参考にしていきたいと思います。

>> 参考記事 投資初心者の9割が陥る「高配当株」選びの5失敗

この記事の目次

高配当株選びで初心者が陥りがちな5つの失敗

今回取り上げる記事では、以下の5つが初心者が陥りがちで注意すべきポイントとしています。

5つの失敗
  • 売上・利益が頭打ちになる
  • 借入が多く利払いによる利益の圧迫
  • 異常に高い利回り
  • 時価総額が低い
  • 好調な業績が続かない

では、それぞれ私の意見も踏まえつつ詳しく見ていきましょう。

失敗①:
売上・利益が頭打ちになる

1つ目の失敗は、売上・利益が頭打ちになって業績が伸びなくなることです。

企業の業績は株価に影響します。

業績が徐々に低迷してきている企業であれば株価も同時に下がってきて、なんとなく調子が悪そうだとわかります。

一方で、業績が頭打ちになり停滞している場合も株価に影響があり、すぐに見分けがつかないため厄介です。

例えば記事では、米国のスリーエムという会社が取り上げられていました。

同社は2018年までは高い利益率で順調に業績を伸ばしていたものの、それ以降頭打ちになったことで投資家からの評価が下がり、株価が2023年10月時点で60%低下しました。

業績が頭打ちになって利益が減ることになると減配にもつながります。そのため、成熟していたとしても少しずつでも売り上げや利益が伸びている企業を選ぶことが大切になります。

ちくわの見解と感想

業績が頭打ちになっているような企業は避けるべきでしょう。

ただ、非常に判断が難しいポイントでもあります。

というのも、過去から現在に至るまで順調に売り上げや利益を伸ばしてきているものの、それが今後10年、20年続くかは誰にも分かりません。

なので、その企業の過去の業績や今後の見通しだけではなく、業界全体の伸びなども併せて包括的に判断していくことでできるだけ角度の高い予測を立てていくことが必要になるかと思います。

失敗②:
借入が多く利払いによる利益の圧迫

借入が多く、利益を圧迫している会社も注意が必要です。

借入(利子がある借金)を有利子負債といいますが、これが年々増えていっている企業は注意しましょう。

事業拡大のために借入れて売上や利益を伸ばせている場合は問題ありませんが、業績が伸びていないのに借入が増えている場合は特に注意が必要です。

その際に使えるのが、有利子負債が本業の収益の何年分に相当するのかを測る「有利子負債倍率」です。

計算式は以下の通り。

有利子負債倍率 = (有利子負債 ー 現預金) ÷ (営業利益 + 減価償却費)

この指標の数値が低いほど借金の返済能力があることを示すため、低いほど財務が健全であり安心できると言えます。

元記事では有利子負債倍率が1倍未満が好ましいとしています。

ちくわの見解と感想

この点についても、銘柄選びの際にはぜひ見ておきたいポイントです。

一般的には有利子負債倍率は3倍以下であれば健全とされており、5倍を超えてくるとリスクがあると見られるようです。

ただ、個人的には1倍でも高いなと感じてしまいます。特に高配当株投資はキャッシュが命であり、有利子負債倍率が高いことはキャッシュが少ない可能性も多いため、かなりのリスクといえます。

なので、個人的にですが有利子負債倍率は最大でも0.5とかの方が安心できますし、できれば無借金の会社を選ぶようにしています。

ちくわくん

そもそも、ばんばん投資して大きく成長しようとする企業は、私の銘柄選びの対象にもならないですしね。

失敗③:
異常に高い利回り

10%を超えるような異常に高い配当利回りの銘柄を選ぶことも失敗につながります。

配当利回りが高いことは魅力的ですが、こういった異常に高い場合は株価が長期で低迷していることが往々にしてあります。または、記念配当などで一時的に配当利回りが高くなっている場合も多いです。

なので、配当利回りだけではなく、利回りが高い背景(財務や業績など)もしっかり考察して投資先を選ぶことが大切です。

ちくわの見解と感想

この失敗は、初心者が最もハマりやすい失敗の1つだと思います。

ちくわくん

私もこの考えを持っていた時期がありました。。。

リーマンショックや新型コロナのような大暴落の際には、配当利回りが一時的に10%近くまでなることもあるかもしれません。

ただ、平常時であれば超優良な企業で株価が割安だったとしても、配当利回りは高くて5〜6%ぐらいです。普通はそれよりも低い3〜4%台であることが多いです(高配当株と言われる銘柄の場合)。

なので、配当利回りが10%を超えるようなものは、十中八九罠銘柄と考えても差し支えないと思います。

失敗④:
時価総額が低い

業績が良くても、時価総額が低い銘柄は注意した方が良いです。

元記事では数億〜500億円ぐらいまでが低時価総額とされており、これらは長年株価が上がらないケースも少なくないとしています。

その理由は、大口資金が入らずに上昇圧力に欠けるためです。

ちくわの見解と感想

個人的にこの点については、半分賛成で半分反対です。

時価総額が低い銘柄に注意が必要なのは同感です。というのも、価格の上下が激しい傾向にあるためです。

一方で、そういった銘柄の方が割安で放置されているパターンも多いと思うので、投資対象から外すべきではないと考えています。

ただ、株価の変動が激しいことや長期でずっと株価が停滞するケースも多いという点は、注意して銘柄選びをしないとなと思います。

ちくわくん

特に、買うタイミングなどはしっかりと見極めていきたいですね。

失敗⑤:
好調な業績が続かない

長期的に安定した配当を受け取るには、業績が安定した企業に投資しないといけません。

高配当銘柄の中には一時的に好調な業績を上げているだけで、業績が持続しないケースも多いです。

特に景気敏感株と言われるような銘柄は、資源価格などの外部環境によって業績の好調・不調が激しく影響されます。

そういった業績の上げ下げが少なく安定している企業を選ぶことが、銘柄選びの際には重要としています。

ちくわの見解と感想

このポイントについては同意です。

安定した業績を残すことは、長期的に配当を出し続けるために非常に重要です。

ただ、個別銘柄の業績の上げ下げを気にしすぎるよりも、ポートフォリオ全体として安定していれば良いかなとは個人的に思います。

そのために、偏りなく様々な業界・業種に分散して銘柄選びをすることが大事かなと思います。

ちくわくん

個別の業績の上げ下げは正直避けようがないので…

まとめ:高配当株選びで初心者が陥りがちな5つの失敗

5つの失敗
  • 売上・利益が頭打ちになる
  • 借入が多く利払いによる利益の圧迫
  • 異常に高い利回り
  • 時価総額が低い
  • 好調な業績が続かない

今回は、『高配当10倍株投資 「高利回り×高成長」で資産を4倍速で増やす!』で紹介されている投資初心者が陥りがちな失敗5つについてお伝えしました。

見ていると確かに初心者が陥りそうなポイントであり、こういったものは罠銘柄でもあります。

特に、配当利回りが高いものは魅力的に感じますが、それだけで銘柄を選ぶと99%ぐらいは失敗するでしょう。

今回ご紹介した5つの失敗を念頭に置き、過去の業績やこれまでの配当実績、今後の予測など総合的に判断し銘柄選びをしていくようにしたいですね。

何か失敗した銘柄選びなどあれば、コメントで教えていただけると幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

サイドFIREを目指して、高配当株を独学で進める「ちくわ」です。
自身で学んだことや銘柄分析など高配当株投資に関わる内容を中心に備忘録も兼ねて発信していきます。

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