
高配当株に投資して、安定的な配当金を得たいけど、銘柄をひとつひとつ選ぶのは難しい…
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
高配当ETFなら、手軽に複数の高配当銘柄へ分散投資しながら、定期的に配当金を受け取ることが期待できます。
特に、NF・日本高配当70(1577)は、国内の予想配当利回りが高い70銘柄を選りすぐって構成されたETF。
この記事では、以下について詳しく解説します。
- NF・日本株高配当70の基本情報
- 全構成銘柄と業種別比率、選定基準
- 投資する上でのメリット・デメリット
- 他の高配当ETFとの比較やおすすめな人
本記事を読むことで、NF・日本株高配当70への理解が深まり、配当金生活へ近づけるはずですので、ぜひ最後までご覧ください。
NF・日本株高配当70全構成銘柄リスト【2025年2月】

まずは、NF・日本株高配当70を構成している全銘柄を知りたい方のために、2025年2月現在の構成銘柄を見ていきましょう。
以下は、2025年1月31日時点でのNF・日本株高配当70を構成している全銘柄のリストになります。
No | 証券番号 | 銘柄名 | 業種 |
---|---|---|---|
1 | 8411 | みずほフィナンシャルグループ | 銀行業 |
2 | 8473 | SBIホールディングス | その他金融業 |
3 | 8630 | SOMPOホールディングス | 保険業 |
4 | 7181 | かんぽ生命保険 | 保険業 |
5 | 7270 | SUBARU | 輸送用機器 |
6 | 8604 | 野村ホールディングス | 証券業 |
7 | 8306 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 銀行業 |
8 | 7203 | トヨタ自動車 | 輸送用機器 |
9 | 6301 | 小松製作所 | 機械 |
10 | 8354 | ふくおかフィナンシャルグループ | 銀行業 |
11 | 7182 | ゆうちょ銀行 | 銀行業 |
12 | 7201 | 日産自動車 | 輸送用機器 |
13 | 6178 | 日本郵政 | その他金融業 |
14 | 7259 | アイシン | 輸送用機器 |
15 | 8309 | 三井住友トラストグループ | 銀行業 |
16 | 8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 銀行業 |
17 | 3231 | 野村不動産ホールディングス | 不動産業 |
18 | 7186 | コンコルディア・フィナンシャルグループ | 保険業 |
19 | 7267 | 本田技研工業 | 輸送用機器 |
20 | 5334 | 日本特殊陶業 | その他製造業 |
21 | 1925 | 大和ハウス工業 | 建設業 |
22 | 7202 | いすゞ自動車 | 輸送用機器 |
23 | 7261 | マツダ | 輸送用機器 |
24 | 8601 | 大和証券グループ本社 | 証券業 |
25 | 1802 | 大林組 | 建設業 |
26 | 6113 | アマダ | 機械 |
27 | 9434 | ソフトバンク | 情報・通信業 |
28 | 5108 | ブリヂストン | 輸送用機器 |
29 | 5831 | しずおかフィナンシャルグループ | 銀行業 |
30 | 3289 | 東急不動産ホールディングス | 不動産業 |
31 | 9147 | NIPPON EXPRESSホールディングス | 運輸業 |
32 | 5020 | ENEOSホールディングス | 石油・石炭製品 |
33 | 1812 | 鹿島建設 | 建設業 |
34 | 5938 | LIXIL | 建設業 |
35 | 2768 | 双日 | 卸売業 |
36 | 8053 | 住友商事 | 卸売業 |
37 | 5019 | 出光興産 | 石油・石炭製品 |
38 | 9432 | 日本電信電話 | 情報・通信業 |
39 | 8750 | 第一生命ホールディングス | 保険業 |
40 | 5401 | 日本製鉄 | 鉄鋼 |
41 | 9104 | 商船三井 | 海運業 |
42 | 4182 | 三菱瓦斯化学 | 化学 |
43 | 9101 | 日本郵船 | 海運業 |
44 | 4042 | 東ソー | 化学 |
45 | 4502 | 武田薬品工業 | 医薬品 |
46 | 7751 | キヤノン | 電気機器 |
47 | 5411 | JFEホールディングス | 鉄鋼 |
48 | 8015 | 豊田通商 | 卸売業 |
49 | 5406 | 神戸製鋼所 | 鉄鋼 |
50 | 8593 | 三菱HCキャピタル | その他金融業 |
51 | 1878 | 大東建託 | 不動産業 |
52 | 8031 | 三井物産 | 卸売業 |
53 | 2914 | 日本たばこ産業 | 食料品 |
54 | 8591 | オリックス | その他金融業 |
55 | 5201 | AGC | ガラス・土石製品 |
56 | 4188 | 三菱ケミカルグループ | 化学 |
57 | 3003 | ヒューリック | 不動産業 |
58 | 4183 | 三井化学 | 化学 |
59 | 8002 | 丸紅 | 卸売業 |
60 | 1605 | INPEX | 鉱業 |
61 | 7272 | ヤマハ発動機 | 輸送用機器 |
62 | 5021 | コスモエネルギーホールディングス | 石油・石炭製品 |
63 | 3407 | 旭化成 | 化学 |
64 | 8804 | 東京建物 | 不動産業 |
65 | 2181 | パーソルホールディングス | サービス業 |
66 | 8058 | 三菱商事 | 卸売業 |
67 | 9107 | 川崎汽船 | 海運業 |
68 | 8725 | MS&ADインシュアランスグループホール | 保険業 |
69 | 4503 | アステラス製薬 | 医薬品 |
70 | 4528 | 小野薬品工業 | 医薬品 |
どうでしょう?
個人的には、有名どころの銘柄ばかりで構成されている印象です。
これは、後ほど説明する選定基準の1つに「過去60日平均売買代金の上位500位」があるので、かなり出来高が高いところが選定されているためでしょう。
また、全銘柄を均等の額保有する(等金型)形ととっているので、保有比率は最大でも「みずほフィナンシャルグループ」の1.75%となっています。(最小は小野薬品の1.18%)

ちなみに、全て完全に均一に持つ場合は、各銘柄の割合は約1.43%になります。
NF・日本高配当70の業種別構成比率
NF・日本高配当70の上述した銘柄群は、全部で21の業種で構成されています。
それら業種別の構成比率は、以下の通りです。

表形式で見るには、ここをタップ
業種 | 業種別比率 |
---|---|
輸送用機器 | 13.40% |
銀行業 | 10.88% |
卸売業 | 8.10% |
保険業 | 7.50% |
その他金融業 | 7.44% |
不動産業 | 6.88% |
化学 | 6.71% |
建設業 | 5.79% |
鉄鋼 | 4.15% |
石油・石炭製品 | 4.12% |
海運業 | 4.05% |
医薬品 | 3.80% |
証券業 | 3.04% |
機械 | 3.01% |
情報・通信業 | 2.86% |
運輸業 | 1.43% |
電気機器 | 1.39% |
食料品 | 1.32% |
ガラス・土石製品 | 1.32% |
鉱業 | 1.30% |
サービス業 | 1.28% |
業種別の比率では、輸送用機器が13.40%で1位、次いで銀行業(10.88%)、卸売業(8.10%)、保険業(7.50%)、そのほか金融業(7.44%)が上位5つの業種となっています。
これら5つでポートフォリオの約半分(47.33%)を占めています。
一般的に高配当な銘柄が多いサービス業が一番低い1.28%なのは、個人的に少し驚きました。

私のポートフォリオには結構入っているので、少し気になりますが、おそらく時価総額や出来高の部分で古いから外れたのでしょう。

NF・日本高配当70の構成銘柄の特徴
2025年1月31日時点の構成銘柄と業種別構成比率を見ると、NF・日本高配当70には以下のような特徴が見られます。
- 幅広い業種への分散
銀行業、輸送用機器、卸売業、保険業など、特定のセクターに偏りすぎることなく、21もの業種に分散投資されています。これにより、特定の業種の景気変動リスクを軽減する効果が期待できます。 - 大手企業中心
構成銘柄には、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ、日本電信電話(NTT)など、各業界を代表する大手企業が多く含まれています。これらの企業は、比較的経営基盤が安定しており、継続的な配当が期待できると考えられます。 - 高配当利回り銘柄
構成銘柄の多くは、市場平均よりも高い配当利回りを提供しています。ただし、高配当利回りであるということは、裏を返せば株価が低迷している、あるいは、将来の減配リスクを織り込んでいる可能性もあるため、注意が必要です。 - 等金額型による分散効果
70銘柄に等金額で分散され、特定の企業の割合が高くなりすぎないように調整されています。 - 金融セクターの比重
銀行業、保険業、その他金融業を合わせると、構成比率の約25%を占めます。これらの業種に高配当利回りの企業が多いことを反映していますが、金利変動や金融政策の影響を受けやすい点には留意が必要です。

幅広い業種に分散されていて、しかも各業界の有名企業が多いから、安心して投資できそうですね!
ただし、金融セクターの比率が高いのは、ちょっと気になるところです。
NF・日本株高配当70(1577)とは?

NF・日本株高配当70は、正式名称を「NEXT FUNDS 日本株高配当70指数連動型上場投信」といい、野村アセットマネジメントが運用するETF(上場投資信託)です。
「NF・日本株高配当70 ETF」という愛称で呼ばれ、証券コードは「1577」となっています。

個別株投資はちょっとハードルが高い…と感じる方でも、ETFなら1つの銘柄に投資するだけで、複数の企業に分散投資できる優れものです!
NF・日本株高配当70が連動する指数
NF・日本株高配当70は、「野村日本株高配当70指数」に連動するように運用されています。
この指数は、日本の株式市場に上場している銘柄の中から、予想配当利回りが高い70銘柄を原則として選定し、均等に組み入れるのが特徴です。
予想配当利回りとは、1株あたりの予想配当金を現在の株価で割ったもの。この数値が高いほど、投資金額に対して受け取れる配当金が多くなる、ということですね。

ただし、配当利回りはあくまで「予想」だから、企業の業績によっては減配(配当金が減ること)や無配(配当金がなくなること)のリスクもあるから注意が必要です。
NF・日本株高配当70の利回り
NF・日本株高配当70は日本の配当利回りが高い銘柄で構成されているものの、このETF自体の現状の分配金利回りは3.19%と高配当と呼ぶには若干の物足りなさがあります。(2025年2月21日時点)

あくまで個人的に、ですが。
NF・日本株高配当70のその他の基本情報
取引価格 | 38,270円 |
---|---|
売買単位 | 1口 |
純資産総額 | 1,535.4億円 |
信託報酬率(年率・税込) | 0.352% |
分配金支払い基準日 | 毎年1月、4月、7月、10月の各7日(年4回) |
上場日 | 2013年03月07日 |
上場市場 | 東京証券取引所 |
上場は2013年と現在で10年以上の運用がされており、そこそこの歴史があるETFといえます。
純資産総額は、ETFにどれくらいのお金が集まっているかを表し、1,500億円は中規模程度となります。
日本の主要な指数ETF(例えば、NF・TOPIX ETF)などは、数兆円を超える場合もあります。
この純資産総額が大きいほど、投資家が運用会社に支払う手数料(信託報酬)が下がりやすいとされます。

例えば、このETFは100万円分購入すれば、そのうち3,520円(0.352%分)が毎年信託報酬料としてかかってきます。
NF・日本株高配当70の銘柄選定基準

NF・日本株高配当70の構成銘柄は、具体的にどのような基準で選ばれているのでしょうか?
主な選定基準は以下の通りです。
- 予想配当利回りが高いこと
最も重要な基準。国内の金融商品取引所に上場する全ての普通株式から、原則予想配当利回りが高い70銘柄が選定。 - 過去の業績も考慮
過去3年間で経常赤字になった企業は除外。 - 配当の状況
採用後に予想配当がゼロになった場合は、途中で除外・入替。 - 流動性の確保
時価総額が低い銘柄や一定の取引量(流動性)がない銘柄も除外。

単に配当利回りが高いだけでなく、株の流動性や継続して配当を支払う力があるかどうかもチェックしているみたいですね!
これらの基準により、選定された銘柄を金額ベースで同額をそれぞれ組み入れ(等金額型)にして、特定銘柄に過度に依存しない分散効果を狙っています。
NF・日本株高配当70構成銘柄の選定の流れ
NF・日本株高配当70の対象指数である「野村日本株高配当70」のインデックス構成ルールブックには、以下の流れで指数に組み込む銘柄を選んでいるとされています。(2024年12月13日発表)
- 銘柄のスクリーニング(以下の基準)
- 過去3年間の経常利益が全てマイナスでない
- 今期予想決算期が3,6,9,12月
- 累積浮動株調整時価総額の上位85%
- 過去60日平均売買代金の上位500位
- 高配当利回りでスクリーニング
- 今期予想配当利回りの上位70銘柄を選択
- インデックス構成銘柄の決定
- 構成銘柄を等ウエイトで保有

NF・日本株高配当70では、この流れで決定した指数に含まれる70銘柄で構成されています。
NF・日本株高配当70のメリット・デメリット

NF・日本株高配当70のメリットとデメリットを整理してみましょう。
NF・日本株高配当70のメリット4つ
NF・日本株高配当70のメリットは主に以下の4つです。
- 手軽に分散投資できる
70銘柄に均等に分散投資できるため、個別株投資のリスクを低減できます。 - 高配当が期待できる
予想配当利回りが高い銘柄で構成されているため、定期的な配当収入が期待できます。 - 比較的低コスト
信託報酬は年0.352%(税込)と、他の高配当ETFと比較しても比較的低コストです。 - 新NISAの成長投資枠の対象
NISA口座を利用することで配当金にかかる税金が非課税になるメリットを享受できます。
それぞれ解説します。
メリット①:手軽に分散投資できる
NF・日本高配当70は、1つのETFで70もの日本企業に分散投資できます。
個別株投資の場合、複数の銘柄を選び、それぞれのリスクを管理する必要がありますが、ETFならその手間を省けます。
70銘柄に均等に分散投資されるため、特定の企業の業績悪化が、ポートフォリオ全体に与える影響を小さくできます。
これは、個別株投資でありがちな、「1つの銘柄に集中投資して大損した…」というリスクを軽減できることを意味します。

たくさんの企業に少しずつ投資できるので、1つの企業がコケてもダメージが少ないです。
メリット②:高配当が期待できる
NF・日本高配当70は、予想配当利回りが高い銘柄を中心に構成されています。
そのため、定期的な配当収入(インカムゲイン)を期待できます。
2025年2月21日時点の分配金利回りは3.19%で、これは100万円を投資したら、年間で約31,900円の分配金(税引前)を受け取れる計算になります(ただし、これは過去の実績であり、将来の分配金を保証するものではありません)。

銀行に預けておくよりも、ずっと高い利回りでお金が増える可能性があります。
メリット③:比較的低コスト
NF・日本高配当70の信託報酬は年0.352%(税込)です。
これは、100万円を投資した場合、年間3,520円のコストがかかる計算になります。
アクティブファンド(ファンドマネージャーが銘柄を選定して運用する投資信託)に比べると、NF・日本高配当70のようなインデックスファンド(特定の指数に連動するように運用される投資信託)は、信託報酬が低い傾向にあります。

運用コストが低いのは、長期投資する上で欠かせないポイントです。
欲を言えば、0.2%以下だともっと嬉しいです。
メリット④:新NISAの成長投資枠の対象
NF・日本高配当70は、新NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠の対象商品です。
通常、投資で得た利益(配当金や売却益)には約20%の税金がかかりますが、NISA口座でNF・日本高配当70を運用すれば、これらの利益が非課税になります。
つまり、本来税金として引かれるはずだったお金も再投資に回せるため、より効率的に資産を増やせる可能性があります。

NISAを使えば、税金を気にせず配当金を受け取れます!これは使わない手はないですね!
NF・日本株高配当70のデメリット4つ
一方で、NF・日本株高配当70には以下のようなデメリットも存在します。
投資する際は、これらのリスクも十分に理解しておくことが大切です。
- 株価下落リスク
株式で構成されているため、市場全体の動向によっては価格が下落する可能性があります。 - 減配リスク
構成銘柄の業績悪化などにより、配当金が減額または無配になる可能性があります。 - 為替変動リスク
直接的な為替リスクはありませんが、海外展開している企業の業績は為替の影響を受けることがあります。 - 特定セクターへの偏り
高配当株には特定の業種が多いため、ポートフォリオ全体が偏る可能性があります
それぞれ解説していきます。
デメリット①:株価下落リスク
NF・日本株高配当70は、株式で構成されているETFです。
そのため、株式市場全体の動向(例えば、世界的な景気後退、金融危機、地政学的リスクの高まりなど)によっては、基準価額(ETFの値段)が大きく下落する可能性があります。
つまり、買った値段よりも下がってしまい、含み損を抱えてしまうリスクがあるのです。

高配当株は比較的値動きが安定していると言われるけど、株価が下がるリスクはゼロではありません。
デメリット②:減配リスク
NF・日本高配当70は、過去の業績や配当状況を考慮して銘柄を選定していますが、それでも将来の減配リスクを完全に排除することはできません。
特に、現時点で高い配当利回りを示している銘柄は、市場が何らかのリスク(業績悪化、財務状況の悪化、業界全体の不振など)を織り込んでいる可能性があることを理解しておく必要があります。
ただし、NF・日本高配当70は、構成銘柄が無配になった場合は除外・入れ替えを行うルールがあるため、一定のリスク軽減効果は期待できます。

選定基準で赤字のチェックはされていますが、過去3年間と短めなので、長期的な安定性については分かりません。
デメリット③:為替変動リスク
NF・日本高配当70は、日本国内の株式で構成されているため、直接的な為替変動リスクはありません。
しかし、構成銘柄の中には、海外で事業を展開している企業も多く含まれています。
これらの企業の業績は、為替レートの変動(円高や円安)によって影響を受ける可能性があります。
例えば、円高が進むと、海外での売上を円換算した際に目減りし、業績が悪化する可能性があります。

海外で稼いでいる企業が多いと、為替の影響も無視できないです。
デメリット④:特定セクターへの偏り
NF・日本高配当70は、高配当利回りの銘柄を多く含む業種(銀行業、保険業、輸送用機器など)の比率が高くなる傾向があります。
これは、高配当株投資の特徴でもありますが、特定のセクターに集中投資することになるため、そのセクター全体の業績が悪化した場合、NF・日本高配当70の基準価額も大きく下落する可能性があります。

どんな投資にもリスクはあるので、これらをきちんと理解しておくことが大切になります。
NF・日本高配当70と他の高配当ETFを比較

NF・日本株高配当70以外にも、日本の高配当株に投資できるETFはいくつかあります。
ここでは、代表的なETFと比較してみましょう。
他の高配当ETFとの比較
ETF | 特徴 | NF・日本高配当70との違い |
---|---|---|
NF・日経平均高配当株50 ETF(1489) | 日経平均株価採用銘柄のうち、予想配当利回りが高い50銘柄で構成。 | NF・日本高配当70よりも銘柄数が少なく、より大型株に集中。利回りはやや高め。 |
iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETF(1478) | MSCIジャパン高配当利回り指数に連動。配当の持続性や財務の健全性も考慮して銘柄を選定。 | 業種上位は情報・通信業、保険業、電気機器、卸売業で、NF・日本高配当70よりと業種比率が異なる。利回りは2.34%とやや低め。 |
One ETF 高配当日本株(1494) | S&P/JPX配当貴族指数に連動。10年以上連続で増配または安定配当を続けている企業で構成。 | NF・日本高配当70よりも配当の継続性を重視。利回りはやや低め。中小型株も含む。 |
それぞれ運営元や対象となっている指数が異なり、銘柄数や配当利回り(分配金利回り)が大きく異なります。
これらのうちから投資先を決める際には、個人のリスク許容度やその他の資産状況などから総合的に判断していくことが必要になるでしょう。
NF・日本高配当70がおすすめな人
以下に当てはまる方には、NF・日本高配当70がおすすめかと思います。
- 高配当株投資を手軽に始めたい初心者の方
- 個別銘柄を選ぶ手間を省きたい方
- ある程度の分散投資効果を期待したい方
- 比較的高い配当利回りを重視する方
現状では、NF・日本高配当70は分配金利回りが3%を超えており、分散もしっかりされているので、個別銘柄を選ぶ手間を省きたい方や選ぶ方がわからない初心者の方には向いているでしょう。
ただし、日本株の高配当ETFはNF・日本高配当70だけではなく、上述したように他にもあるため、自身の投資スタイルや目的に合わせて選ぶようにしましょう。
特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
NF・日本高配当70を株式投資に取り入れるヒント

最後に、NF・日本高配当70を株式投資として取り入れる際のヒントやポイントについてお伝えしていきます。
①NISAでの活用
NF・日本高配当70は、非課税制度である新NISAの成長投資枠での活用も可能です。
これらの制度を利用することで、通常20.315%かかる税金が非課税になりますので、高配当株投資の効率が格段にアップします。

新NISAを活用すれば、より効率よく資産形成ができます!
②少額からの積立投資
NF・日本高配当70は、1口から購入可能です(2025年2月21日時点の基準価額は約38,270円)。
まとまった資金がなくても、毎月コツコツと積み立てることで、無理なく高配当株投資を始められます。
証券会社によってはETFの自動積立サービスなどを利用できる場合もありますので、積立投資を検討している場合は、証券会社のサービスを確認してみましょう。

正直なところ、購入するタイミングは割安な時に買うのが一番です。
ただし、タイミングを見るのが難しい方は積み立てでも良いでしょう。
③ポートフォリオへの組み込み方
NF・日本高配当70をポートフォリオに組み込む際は、他の資産とのバランスを考えることが重要です。
例えば、
- コア(中心):全世界株式インデックスファンド
- サテライト(補助):NF・日本高配当70
のように、国際分散投資を基本としつつ、高配当株ETFで配当収入を上乗せする、といった戦略が考えられます。
また、すでに日本株を個別で保有している場合は、上述した「高配当株ETFの業種構成比率」を参考に、ポートフォリオ全体のバランスを調整するのも良いでしょう。
④自身のポートフォリオの参考にする
NF・日本高配当70の構成銘柄を参考に、個別株投資のヒントにするのも一つの方法です。
構成銘柄は定期的に見直されるため、最新の情報をチェックし、有望な高配当株を発掘するのに役立てましょう。
また、指数の選定基準や分散の仕方なども学びのポイントになります。

自身のポートフォリオを作り上げる際の参考にもなるでしょう。
まとめ|NF・日本高配当70は高配当株投資の第一歩におすすめ!
NF・日本株高配当70は、
- 手軽に高配当株に分散投資できる
- 比較的低コストで運用できる
- 新NISAの活用で、さらに効率的な資産形成が可能
といった魅力があり、株式投資初心者の方にも始めやすいETFです。
もちろん、投資にはリスクが伴います。 しかし、NF・日本株高配当70は、分散投資効果や銘柄選定基準により、個別株投資に比べてリスクを抑えやすいのが特徴です。
「高配当株投資に興味はあるけど、何から始めればいいか分からない…」
そんな方は、ぜひNF・日本株高配当70を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を参考に、自分に合った高配当株投資戦略を見つけて、配当金生活へ進んでいきましょう!
【免責事項】この記事は、特定の金融商品の勧誘や投資助言を目的としたものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行うようにしてください。この記事に記載されている情報は、作成時点のものであり、将来変更される可能性があります。
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