5月15日に発表された保有銘柄の決算まとめ、後編です。
今回は三菱HCキャピタル・アジア航測・学究社・サンドラッグの4銘柄をチェックしていきます。三菱HCキャピタルの28期連続増配予想や、学究社の大幅増配など配当面の話題が豊富な回となりました。
特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
- 三菱HCキャピタルは4期連続最高益&来期28期連続増配予想(年間51円)
- 学究社は営業利益YoY +10.8%、来期は年間配当127円(+24円)の大幅増配予想
- サンドラッグは堅実な増収増益で1円増配、ディスカウント事業が好調
今週の決算サマリー
| 銘柄 | コード | 決算期 | 売上高YoY | 営業利益YoY | 配当 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 三菱HCキャピタル | 8593 | 26/3通期 | +6.0% | +28.5% | 増配(+6円) | ◎ |
| アジア航測 | 9233 | 26/9 Q2 | -3.9% | -10.2% | 維持(44円) | ○ |
| 学究社 | 9769 | 26/3通期 | -1.7% | +10.8% | 増配(+13円) | ◎ |
| サンドラッグ | 9989 | 26/3通期 | +5.1% | +5.2% | 増配(+1円) | ○ |
三菱HCキャピタルと学究社が増配・増益で好調、アジア航測は中間期で苦戦するも通期では増収増益予想を維持しています。
三菱HCキャピタル(8593)

三菱HCキャピタルは、リース・ファイナンスを中心にグローバルに事業を展開する総合金融サービス会社です。
2026年3月期は4期連続で過去最高益を更新し、純利益は1,622億円(YoY +20.0%)となりました。航空セグメントの好調や米州の貸倒関連費用減少が利益を押し上げています。来期は28期連続増配となる年間51円の配当予想を発表しました。
業績ハイライト
| 項目 | 25/3期 | 26/3期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 2,090,808 | 2,215,384 | +6.0% |
| 営業利益(百万円) | 187,126 | 240,428 | +28.5% |
| 純利益(百万円) | 135,165 | 162,206 | +20.0% |
| EPS(円) | 94.19 | 112.98 | +20.0% |
営業利益率は10.9%と前期の8.9%から大きく改善しました。航空セグメントの利益が472億円から545億円へ、ロジスティクスが232億円から293億円へと伸びたことが寄与しています。
配当・注目ポイント
- 年間配当: 40円 → 46円(+6円の増配、配当性向40.7%)
- 来期予想: 年間51円(+5円、28期連続増配。配当性向45.8%)
- 注目: 来期純利益予想は1,600億円(YoY -1.4%)だが、前期の決算期変更影響(+228億円)を除くと実質+14.8%の増益見込み
来期は表面上の減益に見えますが、前期に含まれる一時的な決算期変更影響を除くと実質増益の計画です。中東情勢悪化の影響は業績予想に織り込んでいない点は留意が必要です。
ちくわの所感
ちくわくん28期連続増配は圧巻ですね。配当性向も40%台と余裕があり、まだまだ増配余地がありそうです。航空セグメントの成長が力強く、個人的には長期保有を続けたいと考えています。
アジア航測(9233)

アジア航測は、航空測量・空間情報コンサルタントを手掛ける建設関連企業です。
2026年9月期の中間決算は、売上高YoY -3.9%、営業利益YoY -10.2%と減収減益でした。公共事業の年度予算成立の遅れが影響しています。ただし、通期業績予想は据え置きで、下期の巻き返しに期待する内容です。
業績ハイライト
| 項目 | 25/9中間期 | 26/9中間期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 24,575 | 23,627 | -3.9% |
| 営業利益(百万円) | 3,838 | 3,447 | -10.2% |
| 純利益(百万円) | 2,431 | 2,081 | -14.4% |
受注高は16,289百万円(YoY -12.2%)と減少しましたが、事業区分別では社会インフラマネジメント事業のDS(Defense and Security)分野が受注を牽引しています。売上高に占める構成比は社会インフラ61.5%、国土保全コンサルタント31.5%、その他7.0%です。
配当・注目ポイント
- 中間配当: 20円(前年15円から+5円)
- 通期配当予想: 年間44円(前期と同額の維持)
- 注目: 通期予想は売上高45,000百万円(YoY +8.2%)、純利益2,030百万円(YoY +12.6%)を据え置き。中間時点の進捗率は売上高52.5%、営業利益114.9%
営業利益の通期進捗率が114.9%と高水準な点は心強いです。同社は例年、下期偏重型の業績推移を示すため、中間期の減収は想定内の範囲と考えられます。
ちくわの所感
ちくわくん中間期の数字だけ見ると少し心配になりますが、通期予想は据え置きですし、営業利益の進捗率は100%超えなので過度な心配は不要かもしれません。
学究社(9769)

学究社は、「ena」ブランドで首都圏を中心に学習塾を運営する教育サービス企業です。
2026年3月期は売上高こそYoY -1.7%の減収となりましたが、合宿の拡大や経営効率化の取り組みにより営業利益はYoY +10.8%の増益を達成しました。配当は年間103円(+13円)に増配、さらに来期は年間127円(+24円)の大幅増配予想を発表しています。
業績ハイライト
| 項目 | 25/3期 | 26/3期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 13,289 | 13,069 | -1.7% |
| 営業利益(百万円) | 2,621 | 2,904 | +10.8% |
| 純利益(百万円) | 1,862 | 1,848 | -0.8% |
| EPS(円) | 171.40 | 170.09 | -0.8% |
売上高の減少は、東京都の私立高校授業料実質無償化の影響で都立高を目指す生徒数が減少したことが主因です。一方、季節講習の夏期合宿を5泊6日から10泊11日に拡充するなどサービス強化を進め、収益面では増益を確保しました。
配当・注目ポイント
- 年間配当: 90円 → 103円(+13円の増配、配当性向60.6%)
- 来期予想: 年間127円(+24円の大幅増配、配当性向63.1%)
- 注目: 来期は売上高14,656百万円(YoY +12.1%)、営業利益3,235百万円(YoY +11.4%)と二桁増収増益を計画
来期の配当性向は63.1%と高めですが、自己資本比率65.0%と財務は安定しています。純資産配当率(DOE)も14.4%と高水準です。
ちくわの所感
ちくわくん来期の年間127円配当予想は嬉しいサプライズですね。配当性向60%超はやや気になるものの、来期の増収増益計画が実現すれば問題ないと考えています。少子化の逆風はありますが、合宿拡大や海外展開で成長を追求する姿勢に期待したいです。
サンドラッグ(9989)

サンドラッグは、ドラッグストアとディスカウントストアを全国に展開する小売企業です。
2026年3月期は増収増益を達成し、売上高8,425億円(YoY +5.1%)、営業利益468億円(YoY +5.2%)となりました。年間配当は1円増配の131円、来期も1円増配の132円を予想しており、安定した株主還元が続いています。
業績ハイライト
| 項目 | 25/3期 | 26/3期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 801,811 | 842,512 | +5.1% |
| 営業利益(百万円) | 44,496 | 46,831 | +5.2% |
| 純利益(百万円) | 30,750 | 31,392 | +2.1% |
| EPS(円) | 262.91 | 268.36 | +2.1% |
ドラッグストア事業(売上高5,393億円、YoY +4.3%)は調剤・EC事業の好調が支え、ディスカウントストア事業(売上高3,641億円、YoY +6.4%)は食品部門の堅調な推移が牽引しました。グループ全体の店舗数は1,594店舗です。
配当・注目ポイント
- 年間配当: 130円 → 131円(+1円の増配、配当性向48.8%)
- 来期予想: 年間132円(+1円の増配、配当性向48.0%)
- 注目: 来期は100店舗の新規出店を計画(ドラッグストア68店舗、ディスカウントストア32店舗)
来期の業績予想は売上高8,760億円(YoY +4.0%)、営業利益488億円(YoY +4.2%)と引き続き堅調な成長を見込んでいます。
ちくわの所感
ちくわくんサンドラッグは地味ですが堅実な増収増益を続けていますね。配当性向48%と余裕があり安定感があります。ディスカウントストア事業の成長が目立ってきたのは好材料です。個人的にはコツコツ買い増していきたい銘柄です。
今週の総括
後編の4銘柄は全体的に良好な決算でした。特に配当面ではポジティブな発表が相次いでいます。
- 好調だった銘柄: 三菱HCキャピタル(4期連続最高益、28期連続増配予想)
- 注目の配当: 学究社(来期+24円の大幅増配予想)
- 堅実だった銘柄: サンドラッグ(安定した増収増益&増配継続)
- 通期に期待: アジア航測(中間減収も通期予想は据え置き)
ちくわくん4銘柄とも保有を継続する方針です。特に三菱HCキャピタルの連続増配記録は長期保有のモチベーションになりますね。前編の銘柄もあわせてチェックしてみてください。
前編(日産化学・TOYO TIRE・ジーテクト・あいホールディングスなど)の記事もあわせてご覧ください。


